ミモザの呼ぶ声
「おまえ!」
そいつはふり返りもしなかった。ただ、少し疲れたように石を放り投げて、大きく肩で息をついた。
真っ白な首は上気して赤く血が昇るのが見え、オレには、それが西日のせいなのかわからなかった。
「やっと、壊れた」
そいつはふり返りもしなかった。ただ、少し疲れたように石を放り投げて、大きく肩で息をついた。
真っ白な首は上気して赤く血が昇るのが見え、オレには、それが西日のせいなのかわからなかった。
「やっと、壊れた」