僕→君→咲クラ
結構良い所だな・・・





サボるには最適だ





都会なのにその雰囲気を感じさせない。


それが輝好がこの学校を受験した理由だった。


もちろん、勉学においてのこともあるが・・・


そしてその期待を裏切らない風景が今、輝好の目に映っている。


満足した輝好が踵を返そうとした時、頭上から聞きなれない声が耳を撫でた。


「気に入った?」


透明感のある声の主は、貯蔵タンクにもたれ、こちらを見下ろしている。


輝好が視線を送ると、声は初めて聞くものの、その顔には見覚えがあった。


自分の記憶違いでなければ、彼は入学式のときこちらを眺めていた少年だ。


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