僕→君→咲クラ
記憶探し
暗雲が広がる中、放課後に輝好は神音の元へ向かった。


「おい、どこだ幽霊」


幹の後ろからひょっこりと神音が姿を現した。


「ひどいよ!幽霊なんて。神音って名前があるんだから!」


「俺がつけたんだから、どう呼ぼうが勝手だ。それより・・・」


輝好は真っ直ぐ神音を見据えた。


「記憶、探してみるか?」


「・・・いいの?」


鳩が豆鉄砲を食らったような顔で神音が尋ねる。


「あぁ」


こうして、輝好の中では暇つぶしという題目で神音の記憶探しが始まった。
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