僕→君→咲クラ
友達
「あっ!あそこだ!」
凛の指差す先には「1-7」と刻まれたプレートが。
シックな黒で色取られたスライド式のドアを開けると、自分達が最後だったらしく、真ん中だけポツンと空席ができている。
教室は男40人が収まっているにもかかわらず、窮屈さを微塵も感じさせない程の広さだった。
白と黒を基調としていて、教室というよりルームといった方がしっくりくる。
二人が着席すると、再びドアが開いた。
出席名簿のみを手に、スーツを着た二十代半ばの男性教諭が教壇の後ろに立った。
「俺が1-7の担任、桜井 透(さくらい とおる)だ。よろしく!」
学園ドラマに出てきそうな、熱血キャラっぽい教師が自己紹介をした。
全国有数校なだけに、もっと気難しそうな堅い教師を想像していた生徒達は安堵の色を浮かべた。
「何かさ、行事とか好きそうだよな。あの先公」
後ろから輝好の背中を凛が指でつつく。
輝好は少々鬱陶しそうに、首だけを凛の方へ向けた。
「ああいうタイプは苦手だ」
凛の指差す先には「1-7」と刻まれたプレートが。
シックな黒で色取られたスライド式のドアを開けると、自分達が最後だったらしく、真ん中だけポツンと空席ができている。
教室は男40人が収まっているにもかかわらず、窮屈さを微塵も感じさせない程の広さだった。
白と黒を基調としていて、教室というよりルームといった方がしっくりくる。
二人が着席すると、再びドアが開いた。
出席名簿のみを手に、スーツを着た二十代半ばの男性教諭が教壇の後ろに立った。
「俺が1-7の担任、桜井 透(さくらい とおる)だ。よろしく!」
学園ドラマに出てきそうな、熱血キャラっぽい教師が自己紹介をした。
全国有数校なだけに、もっと気難しそうな堅い教師を想像していた生徒達は安堵の色を浮かべた。
「何かさ、行事とか好きそうだよな。あの先公」
後ろから輝好の背中を凛が指でつつく。
輝好は少々鬱陶しそうに、首だけを凛の方へ向けた。
「ああいうタイプは苦手だ」