俺様彼氏とお嬢様
「栞。無理してんじゃねぇの?」

「浩司くん…。」

「俺で良かったら話聞くけど?」



浩司くんっ。



それから涼とのこと全部話した。



途中で泣いちゃったけど…。



その度に頭撫でてくれた。



「ごめんっ…こんなっ…話してっ。」

「気にすんな。辛かったな?」

「うんっ…っ。」

「でも…涼は栞のこと今でも
 きっと大事に想ってる。
 それだけは分かってやって?」



涼が?



あたしのことを…?



「そんなことっ…ないでしょ。」

「あるある。さ、今日は仕事終わり♪
 早く帰って休め。」

「はぃ…。」



大事に想ってるなんて…。



そんなことあるわけないよ。






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