俺様彼氏とお嬢様
【栞】



涼…。



「しぃ!!」

「麻衣…。」

「高橋と別れたってまじ?」

「うん…。」



もう広まったんだ…。



「何で!?あんなにラブラブだったじゃんっ。」

「何でかな?朝…木下さんと一緒に来てた。
 涼…高橋も認めてたし…。」



理由くらい言ってくれても良かったのに…。



「しぃ…?泣くの我慢しなくていいよ?」

「ま…まい~。っう…ひっく…うぅっ。」



あれから1時間くらいは泣いた…。



麻衣はずっと一緒にいてくれた。



「しぃ?もう大丈夫?」

「グス…うん。ありがと…。」

「もっかい高橋と話したほうがいいよ?」



そんなことできないよ…。



「あたし早退する。」

「しぃ…。先生言っとくね?」

「ほんとごめんね?」

「気にしないのっ。あたしら親友でしょ?」



ほんといい親友だね♪



「ありがと♪」

「じゃ。また明日ね?」

「うん。」




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