俺様彼氏とお嬢様
「サボりじゃないもん。」

「ごめんごめん。」



ポンポンって優しく頭されたら…揺らいじゃう。



涼のこと好きなはずなのに…。



「何かあった?」

「え?」

「暗い顔してる…。」

「涼とね…別れちゃったんだっ。」



泣かないのっ!!



「高橋と!?」

「うん…。」

「何で…?」

「分かんない。飽きちゃったんじゃない?」

「しぃ…。」



ぎゅ



「恭ちゃん!?」

「黙ってろ。」




恭ちゃん…。



「こんな状況で言うのは卑怯かもしんねぇけど…。
 俺ならしぃのこと泣かせたりしねぇ…。」

「でもあたし…涼のことまだ好きなんだよ?」

「それでもいい。俺のこと好きにさせてみせるから♪」



ありがと…。



「な?」



恭ちゃんなら大丈夫な気がする…。





< 72 / 237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop