確信のない約束。【上】


「お疲れー!」
「疲れたー。飲み物ちょうだい」
「はいはい」
「腹減ったー」
「もうすぐホテルだから!」

———控え室。
あの後流れを崩すことなく、東都学院が勝利した。
真司は点を決めたから「すごいねー!」ってほめたのに、
「俺はハットトリックを目指してたから満足してない」とキッパリ言われてしまった。
目標高いなぁ・・・


2日間お世話になるホテルに着いた。
廊下を歩いていると声をかけられた。
「凛?」
振り返ると愛しい真司の姿。
「なに?真司」
「ご褒美は?」
「え?なんの?」
「今日の」
「今日の・・・なに?」












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