確信のない約束。【上】
後半、先攻は東都学院。
真司の器用なドリブルが会場を騒がせる。
そのままゴール・・・
でもキーパーに止められてしまった。
「クッソ・・・」
ピッチで聞こえる声。
表情はくもっていた。
でも・・・かすかに希望を信じているようだった。
試合に変化はなく<0-0>のまま延長戦へと突入した。
ここで決めれば——・・・
選手はみんな、疲れ切っていた。
でも、みんな奇跡を望んでいた。
相羽のエースストライカー・岡崎にボールが回った。