確信のない約束。【上】
初めての想い
あたしが三浦とふたりで帰った日から、あたしたちの距離は少しずつ縮まっていった。
健に、「なんで三浦にあたしのことを言ったの!?」と聞いたら、
「真司はほんとはいいヤツだから仲良くしてほしい。勝手に言ってごめん」と謝られた。
7月———。
全県が終わり、部活を引退した。
唯が言ってたけど、三浦はサッカーがうまいらしい。
あたしはサッカーのこと全然分からないけど、ほんとにすごいらしい。
今日も生徒会があって、唯は先に帰ってた。