確信のない約束。【上】
「うん!また来ようね!」
負けじとあたしも笑顔で言う。
「ってかさ、そろそろ俺のこと名前で呼んでよ」
「えっ?」
「~っ!だから~、“真司”って呼べよ?」
ウソ・・・
夢みたい・・・
「分かった!真司!」
照れながらも初めて下の名前で呼ぶ。
「お前の今日の服、似合うな」
何気ない真司の一言に顔が赤く染まる。
「しっ、真司の方が似合うしっ・・・」
素直に“ありがとう”が言えなかった。
それはきっと、真司に本当の恋をしているから・・・