確信のない約束。【上】


雨に濡れた手がかじかむ。
自分でも無意識のうちに電話を持ち出し、かけ慣れた番号を押す。
かけた先は・・・唯の家。


~♪~♪~

「もしもし?」

落ち着いた唯の声。

「唯?凛だよ・・・」
「凛-!どうしたの?声、震えてるけど大丈夫?」

唯には全部お見通しなんだね・・・

「あたし・・・真司にフラれちゃったぁ・・・」


涙がこぼれないように上を向いてつぶやく。






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