確信のない約束。【上】
毎日のようにある生徒会は若干、気まずかった。
ただ、ひとつだけ嬉しかったことは、真司が何事もなかったかのように振る舞ってくれたこと。
「お前理科の小テスト、何点だった-?」
「意外とよかった!真司は?」
「教えられない・・・凛よりぜってー低いし!」
いつものように話しかけてくれた。
いつものように“凛”って呼んでくれた。
それだけが救いで・・・
幸い有稀ちゃんには、あたしが告ったことがバレてないみたい・・・