確信のない約束。【上】
「———私・・・アイドルになって多忙のあまり自分を見失って・・・
生きる意味が分からなくなって自傷行為を・・・」
淡々と過去を話すAさん。
名前は匿名だし、顔だって映っていない。
声からして、40代だろう。
「———私、恋愛なんてできないと思ったんです。
こんな事でしか感情を処理できない、弱い人だから・・・
だから彼氏とも別れて、やめたくてもやめられない依存症と闘っていました・・・
体が痛みを求めていました・・・」