確信のない約束。【上】
そう言い残し、Aさんは席を立った。
それと同時にエンディングの曲が流れる。
あたしはテレビを消した。
そして、ひとつの疑問が浮かび上がった。
『本当に、あたしの痛みを分かってくれる人はいるのかなぁ?』
考えても考えても答えは見つからない。
でも、Aさんは強い人間だと思う。
自ら依存することをやめたから———
あたしは・・・やめられない。
愚かな行為をやめられない、弱い人間だから———・・・