確信のない約束。【上】


———高校生になって2ヶ月。
無事、高校生活にも慣れた。
有稀ちゃんとクラスは離れて、嫌がらせはおさまった。
自傷行為も自然となくなっていった。


「・・・そうそう!あたしが有稀に言ったのに気付いてないんだってー」

休み時間のこと。
教室の窓際で茜と友達の優奈が話してるのが聞こえた。
別に盗み聞きするつもりはなかったけど、聞こえた。
・・・聞こえてしまったんだ。


「マジー!?鈍感だねぇ」
「つーか凛ってさ、けっこうアレじゃん?だから嫌いなんだよねー」
「ああー。分かるー」
「あーゆー人ほど純粋でさ、腹立つよ」
「天然ぶってるみたいな!」
「そうそう!マジ凛、ぶりっこすぎるしー」






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