確信のない約束。【上】
突然の告白。
「え・・・だって・・・」
「中3の時は悪かった。俺、そんときはまだ自分のほんとの気持ちに気付いてなかったんだ!!」
「ウソ・・・」
「付き合ってほしい」
「・・・」
「マジで好きなんだ」
「・・・でも、あたしは付き合えないよ」
真司の気持ちは嬉しいけど、あたしはやっぱり・・・
「なんで?」
「それは・・・」
返事に困る。
言えないよ・・・ほんとのことは。
言ったらきっと、嫌われる。
それが一番怖くて。
「もしかして・・・そのことか?」
そう言って真司はあたしの左手を指さした。