確信のない約束。【上】
真司はフッと笑みをこぼした。
「バーカ。俺が離れるわけないだろ?
つーか俺の方がお前のこと好きだし。残念でしたー」
意地悪な真司。
でもそこにはさりげない優しさがあって——。
「泣くなよ!」
「うん・・・!」
つないでいた手をもっと強く握った。
どんなことがあっても、離れないように——。
「ケーキ食わない?」
いきなりの提案。
そういえば真司も甘党だからなぁ。
「いいよ!食べたい!」