<完> 冬桜よ、散りゆけ –諦めるべき恋なの?–
「桜。」
海翔の声に桜は我に返った瞬間、雪の球が肩を直撃した。
ジャンパー着てたから、冷たさと痛さは何もない時の半分ぐらいしか感じない。
だけど、桜にとっては何もない時の二倍ぐらい冷たさと痛さを感じた。
――もう、これ以上、こうしてはいられない。投げなきゃ・・・。――
子どもの遊びはしたくなかったのに、しなきゃいけない現実が冷たくぶつかってきた。
それを乗り越えることは不可能だと、桜は悟った。
「桜らしくないなぁ。」
海翔の一声がさらに追い打ちをかけた。
言った本人は、ただ桜がこういうことに興味ないことに驚いただけだったのだが。
雪が桜の頭に落ちた時、桜は球を作り海翔に投げた。
「ぐぅぅ。」
海翔の首に的中し、かなり苦しかった。
桜は、しまったっという顔をした。
「姉ちゃんやるじゃん。みんなもっとやろう。」
檀の声にこたえるように、皆投げ合いだした。
桜はうつむきながら、投げていった。
海翔の声に桜は我に返った瞬間、雪の球が肩を直撃した。
ジャンパー着てたから、冷たさと痛さは何もない時の半分ぐらいしか感じない。
だけど、桜にとっては何もない時の二倍ぐらい冷たさと痛さを感じた。
――もう、これ以上、こうしてはいられない。投げなきゃ・・・。――
子どもの遊びはしたくなかったのに、しなきゃいけない現実が冷たくぶつかってきた。
それを乗り越えることは不可能だと、桜は悟った。
「桜らしくないなぁ。」
海翔の一声がさらに追い打ちをかけた。
言った本人は、ただ桜がこういうことに興味ないことに驚いただけだったのだが。
雪が桜の頭に落ちた時、桜は球を作り海翔に投げた。
「ぐぅぅ。」
海翔の首に的中し、かなり苦しかった。
桜は、しまったっという顔をした。
「姉ちゃんやるじゃん。みんなもっとやろう。」
檀の声にこたえるように、皆投げ合いだした。
桜はうつむきながら、投げていった。