<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 それどころか、

『みんな嘘ついている。』

『逆に俺らがいじめられている。』

 とか言って逆切れするばかり。

 桜も事情を聴かれた。

 もちろん、海翔が走ったせいで美雪が転んだと言った。

 美雪がどのようにして転んだのかも、詳しく言った。


 世の中、いつまでもずるいことや、自己中なことを言ってたら、いつかはやられるのが定め。

 美雪の両親が、桜の言ったことを聞いたらどうなるか。

 もう、想像つくだろう。

 そりゃあ、猛烈に学校に抗議して・・・。

『班長、副班長くびにしろ。』

『美雪を他の班に移せ。』

『美雪を登校班に入れず、一人で登校できるようにしろ。』


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