<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 入学式を終え、昇降口から出た海翔。

 さっそくにも、友達ができた模様。

 ふと体育館を見れば、桜の姿が。


――桜、やっぱり会うと思った。

   バレー部か。――

 楽しく談笑する桜。

 その姿が、なぜか輝かしく見える。

 体育館のもう反面には、男の子の姿。

 同じようにコートを組み立てている。

 バレー部は、女子と男子両方ある。

 男子もある学校は少ないけどね。


 笑顔満開の桜をじっと見て、体育館をあとにする。

 この様子を、桜は気づいてない。




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