<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 桜は、海翔を無視した。

 海翔は桜たちの後姿を見て、唖然としている。

 どたどたどた~♪

 鬼がすぐ近くを走っていても、海翔は気付いてない。

「はい捕まえた。」

「ってえ~ぇ!」

 ようやく気付いた。

 正気を取り戻して、追いかけっこモードへ。


 一方の桜は・・・。

 あの時、すうっと心臓に冷たい風が吹いた心地がした。

 いきなり敬語。

 ひょうきんな性格の裏が怖い。

 中学生となれば、男女の関係が大問題。


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