<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 下に鬼いないし・・・。

 あっ!

 海翔が桜の方へと回り、行く手を阻んでいる。


――げぇっ!!――

 桜が気付いた時はもう遅い。

 海翔のニタニタとした顔。

 強引に突破しようとしたらダメ。

 海翔が行く手を阻む。

 桜は困っている顔をする。

 それを見ると、余計ニタニタして。


――どうしよう・・・。暖姫や希欧がいないし。――

 ここにきてもいじめをするつもりか、海翔は。

 桜の頭によぎる。


< 129 / 257 >

この作品をシェア

pagetop