<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 もう、頭パニック。

 冷静になれない。

 どうすればいいのか。

 そうだ、一回戻ろうか。

 戻って、また別の階段から上ろうか。

 そうしよう。


 海翔を警戒してなのか、後ろ向きで一段降りる。

 ずりっ!

 桜の心臓が急に上がる。

 あれ、なんか急降下。

 そのまま、硬い床に尻もちついた。

「いってぇ~。」

 あまりにも一瞬過ぎた。


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