<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 ほんの一瞬の光景。

 しかし・・・。


――あいつ、成長したな。――

 今を振り返れば、約一年前。

 あの頃は海翔は、バレー部一背が低かった。

 だから、アタックしようとしたら、思いっきりネットに顔がぶつかり、しかも頭にボールが当たった。

 見ていた人、みんな苦笑いした。

 それを考えれば、ずいぶん成長したと感じる。


 当たり前だな。

 海翔も、悔しくってずっと練習していたし。

 


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