<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 手を取るどころか、

『二度と桜と呼ばないで。』

 かなり強い口調で言われた。

 感謝の言葉はない。

 まあ、今から思えばあれはやりすぎた気がする。

 桜は、余計に心を閉ざしてしまった。

 もう、どうすれば・・・。


 あっ、三年生の女子の雑談が終わった?

 桜がボールを持つ。

 暖姫と希欧が反対のコートに立って、サーブをしている。

 ボールを頭の上で高く投げ、ワン、ツー

 バシン~♪

 アタックと同じようにサーブを打った。


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