<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 遊んでいるとき、どんなに疲れても楽しそうで。

 やっぱり、桜は笑顔が一番。

 それなのに、海翔の目の前で笑顔見せてくれない。

 どうしても、自分に興味持ってほしい。

 笑顔見せてほしい。

 許してほしい。


 海翔の頭の中はごっちゃごちゃ。

 桜を見るだけで。

 現実は厳しい。

 こんなの理想と知りながら、どこか実現できると信じている海翔がいる。

 あぁ、今日も苦しむだけだ。

 諦めの心があるのも海翔の本音だ。

 もし桜の心が読める機械があったら、どんなに楽か。

 こんなこともついつい考えてしまう。




 

 

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