<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
「ああ、そのとおりだよ。」

 ふん、何よって言っているかのように感じる。

 桜と暖姫は驚く。

 桜みたいに反論するかと思ったから。

 あっさり本音を言った。


「ねえ、それ本当?」

 暖姫も驚きすぎて、判断力が鈍っている。

 言っちゃいけないとわかっても、言ってしまう。

「もう本当だって!」

 辺りしらける。

 さっきまで、キンキンに頭が痛くなるほど、高く大きな声はどこへやら。

 これで、喧嘩は治まったか?

 治まってくれたらいいんだけどね。


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