<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 言動を顧みれば、確かにそうだ。

 あんなに偉そうに言っちゃえば、怒るに決まっている。

 桜は、自分の声を脳内再生して気付いた。

「希欧に謝りたい。」

 小声ながら、暖姫に聞こえた。

「そうだよ、その気持ちが大事だよ。」

「えっ、聞こえてた・・・。」


 
「聞こえてたのなにも!
 うちも手伝うから、謝ろう。」

「まあ、まあ、暖姫落ち着いて。」

 暖姫はちょっと熱すぎたかな。

 まあ、明日希欧謝ることに決定!

 それで、帰り道暖姫と桜は別れた。



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