<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

参 ダレノセイ?

 あれから一夜明けた。

 今日は朝練。

 寝ぼけている檀に気にも留めずに、家を出た。


 それはいいんだけどさ。

 いつもの集合地点で、暖姫と希欧と合流して学校に向かう。

 なんだが、いつまで待っても希欧が現れない。

 休みだったら連絡が来るのに、一切来てない。


 
――まだ怒っているんだな。――

 そう思って、遅刻するから仕方なく二人で学校へ。

 そのせいで朝から重い気分だ。

 学校であって、謝れたらな。

 この調子だと、そうなかなか許してもらえないかも・・・。

 不安が、桜の頭に渦巻く。

 暖姫も、桜の気持ちわからなくはない。



 

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