<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 問題はここから。

 レギュラーチームがリードしている。

 しかし、二年生のミスでサーブ権は控え選抜に。

 今の立ち位置は、はとりと希欧が後ろで、トス・アッタクに参加できない。

 桜と暖姫は前で、トス・アタック・レシーブすべてできる。

 あと、二年生が前後に一人ずつ。


 控え選抜の三年生の子、サーブ打ちました。

 ボールはネットを通り越して希欧へ。

 希欧がレシーブ、右端にいる暖姫へ。

 っというのが本来の形。

 速攻っと言って、いきなり桜がアタックするのもありだが。

 それなのに、わざとらしく希欧がボールをキャッチした。

 これは反則だ。


 
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