<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
「あれ?謝らない感じ?
 暖姫らしくないね。」

 希欧、かなり嫌らしい。

 こんな子どもっぽいこと言って。

 第一、ボールは暖姫の頭上を越してもネットと同じくらい高かった。
 そのまま、コートのラインをはみ出るのを待ってもいいくらい。

 それなのに、ジャンプして取った。

 どう考えても、おかしい。


「今のは無理だよ。
 次やろう。さあ、ボール渡して。」

 やっとこの一言が言えた。

 おまけに、先生戻ってきた。

 不満顔で相手にボールを渡す。

 それでサーブきて・・・。



< 201 / 257 >

この作品をシェア

pagetop