<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 もう一回、もう一回とやっていくうちに、だんだん息が上がってきた。

 さすがに疲れたから、この辺で・・・。

 って・・・。

 くっ、苦しい。

 桜の口が何者かによって手で塞がれている。

 多分、後ろから・・・。
 後ろから男が桜の口を塞いでいる。


「ふんっぅ~!は、はなっ。」

 桜は抵抗する。
 じたばたする。

「大人しくしないと・・・。
 こんなに可愛いんだから。
 それに・・・。」

 びくんと電流が流れる。

 なっ、何この気持ち悪い感触?

 あっ、あっ、あっ!!

 

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