<完> 冬桜よ、散りゆけ –諦めるべき恋なの?–
大きな根と根の間のくぼんだ所に、檀のランドセルがあるでなないか。
真正面から見たら、見事に隠れている。
っと言うことは――
桜は檀のランドセルを拾い上げ、本人に渡した。
ふと、美紫依の方を見たら、
――何か知ってそうだな。――
海翔とひそひそ話している。
目が泳いでいるように見える。
桜が睨みつけると、慌てるように平常を装いだす。
「二人とも、様子変だね。」
海翔はギクッと固まったように見える。
「桜、時間がやばいよ。」
美紫依は、皆の慌てて意識を時間に向けようとする。
真正面から見たら、見事に隠れている。
っと言うことは――
桜は檀のランドセルを拾い上げ、本人に渡した。
ふと、美紫依の方を見たら、
――何か知ってそうだな。――
海翔とひそひそ話している。
目が泳いでいるように見える。
桜が睨みつけると、慌てるように平常を装いだす。
「二人とも、様子変だね。」
海翔はギクッと固まったように見える。
「桜、時間がやばいよ。」
美紫依は、皆の慌てて意識を時間に向けようとする。