<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 うぅぅぅぅぅぅ~♪

 赤い光が一瞬刺さる。

 うるさいサイレンが、耳にずっと刺さる。

 だんだん、そのサイレンの音が大きくなる。

 警察が来た。


 いつの間にか男はおとなしくなってた。

 地面にうつ伏せになっていて、タオルで手首まかれている。

 二人で地面ばっかり見ていたから、全然気が付かなかった。

 そして、数人の警察官に男の周りを囲む。
  
 一人がタオルをほどき、手錠をかけ起き上がらせる。

 そのままパトカーへ連行された。

 一部始終に、二人ともあっけらかん。

 我を忘れてみていた。



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