<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 しばらく歩くと段差が見える。

 昔校舎に別の校舎を建てたが、床の高さが違う。

 そこで、無理やり段差を作ってつないだのか。

 その段差を下りて歩いたら・・・。

 ドン~♪


 桜の左肩に衝撃が走る。

 気が付けば、男の子が右肩を痛そうにして床にうづくまっている。

 桜が歩いていたところに、男の子が走っててぶつかったんだ。

 って、その男の子は・・・海翔ではないか。
 
「大丈夫?」

 海翔は立ち上がる。
 桜の顔を見た瞬間、驚き慌てている。

 まさに、目が真ん丸になっている。

「先輩、大丈夫ですか?」

 すごい早口になっている。






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