<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 無事教室にたどり着いて、席に着く。

 五時間目は学活。

 授業開始まで時間がある。

 ふと、さっき起こったことを振り返る。

 なぜだろうこの頃、昔のことを思い出してしまう。


 あのいじめを思い出して、今日までの中学生活振り返って。

 その間、いろいろ起こり過ぎた。

 海翔と仲が悪くなって、そして好きになってしまった。

 なぜだろう。

 これが人間の本能なのか。

 なんなのか知らないが。


 海翔を桜自身どう思っているのか。

 桜に質問しても、答えられない。

 海翔に対する思いがいくつもあるから。



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