<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

弐 昨日までの友達

 翌日。

「行ってきます。」

 っと言ってばんっとドアを開けて家を飛び出すなんて。

 もうさすがにやらない。

 やったら、近所迷惑だと思うから。


 まぁ、それは置いといて。

 桜と檀はいつもの公園までの道のりを歩く。

 途中で、海翔や美紫依の家の前を通る。

 たまに、タイミングが合って一緒に行くこともある。

 でも、今日は見ない。

 だから、気にも留めなかったように家の前を通り過ぎて行った。


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