<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

――せめて、告白ではなく、今までの非礼を詫びて・・・

  それより、問い詰める?
  問い詰めて、いじめのこととか、今までのこととか・・・
  本心を話し合って・・・

  それで仲直りなんていいな。――

 待てよ。
 こんな感動的なことを考えて。

 海翔が本心話すとは限らない。


 何かしら、海翔との関係を改善したいという気持ちはある。

 しかし、なかなか踏み出せない。

 行動起こせない。

 桜の心は曇り空。

 せっかく、高校決まって心が晴れたのに。

 こんな初恋間違っている。

 桜はそんな気がする。



< 240 / 257 >

この作品をシェア

pagetop