<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 もう卒業式当日。

 海翔に対して何もしないまま迎えた。

 ちょっと、当日何もできないでしょう?

 まあ、それは桜が決めることだけどね。

 この近所でかわいいと評判の制服も、今日で最後。

 そして、海翔と学校で会えるのもね。

 このまま、心の冬桜を散らしたほうが早いな。

 だめだめ!!


「桜~。」

 げほっ、苦しい・・・。
 でも、感触はどこか暖かい。

 希欧が後ろから巻き付いてきた。

 あれ、暖姫は?

「ちょっとぉ~、おいてかないで!!」

 ばたばたばた~♪

 相変わらず、女の子らしくない。

 


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