<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 後ろからやってきて、

「ほらほら希欧。」

 希欧はムスッとした感じで、桜から手を放す。

 まあ、あの事件を一瞬思い出して怖かったけど。

「桜、暖姫。
 さみしすぎるよぉ~。」

 さっそくにも涙目になっている。

 桜も泣きそうになっちゃう。

 まだ、学校に着いていないのに。


 今日もぺちゃくちゃしゃべりながら行く道。

 これが当たり前じゃなくなる。

 希欧と暖姫とは高校別。

 これでひとまずお別れ。

 二人とも高校でバレー続けたいっと言っているから、桜もその気だから試合出会えるかもしれない。

 それを信る。



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