<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 なぜ?

 二人には、到底理解不能。

 何せ、いつもの出発時間では遅れずに着く。

 早く出る必要はないのに、なぜなぜ?

 頭は混乱し、何をすればいいのかわからなくなってくる。

 落ち着けばいいところなのに。


「あれ、どういうこと?」

 振り返ると、恭平がいる。

 恭平も首をかしげている。

「おかしいよね、絶対。」

 檀が恭平に詰め寄った。

 その声は、仲間ができたという安心感なのか。

「そうだよね。」

 無理矢理恭平は言った。前後関係が分かってないから。




 
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