<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 でも、よく見れば、太陽の光が見える。

「桜ちゃん、檀。」
「麗羅~!よかった!」

 檀は麗羅に抱きつく。

「ちょっとどうしたのよ。」
「みぃちゃんたちに先に行かれた。」

「本当。」

 麗羅も困った顔。


 っとそこに、恭平と頭を爆発させた友篤が。

 友篤の寝癖が、なんか鶏に見えてきて・・・

 桜達は固まった。

「まぁ、いい。とにかく行こう。」

 空気を変えるように、桜は一番先頭に立ち、後を皆がつけてきた。

 だけどこの時ばかりは、桜は一番先頭に立つのが嫌に感じた。

 自ら遅れて、それで堂々と歩いているっと思うと・・・。


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