<完> 冬桜よ、散りゆけ –諦めるべき恋なの?–
第一章 桜 小学六年生
「わぁ~。雪だ。」
ひときわ幼い声が脳内に響く。
当時小学一年生の川江 流羽奈(カワエ ルウナ)の声だ。
まだ幼く、かわいい顔も、同時に浮かんできた。
「るぅちゃん(流羽奈)。雪だるまを作ろう。」
「うん。」
返事の声も、うなずき方もすべてがかわいかった。
桜は流羽奈とともに、雪だるまを作ろうとしたその時。
バシッ~♪
「冷たい~~。」
流羽奈の頬に雪の球がぶつかった。
あまりにもの冷たさに、流羽奈は泣きそうになりかけた。
「るぅちゃん、大丈夫。」
桜がそっと優しく声をかけると、流羽奈は涙をぐっとこらえた。
「海翔兄ちゃんが当てた。」
「海翔が?」
桜が海翔の方に目をやると、海翔と目があった。
ひときわ幼い声が脳内に響く。
当時小学一年生の川江 流羽奈(カワエ ルウナ)の声だ。
まだ幼く、かわいい顔も、同時に浮かんできた。
「るぅちゃん(流羽奈)。雪だるまを作ろう。」
「うん。」
返事の声も、うなずき方もすべてがかわいかった。
桜は流羽奈とともに、雪だるまを作ろうとしたその時。
バシッ~♪
「冷たい~~。」
流羽奈の頬に雪の球がぶつかった。
あまりにもの冷たさに、流羽奈は泣きそうになりかけた。
「るぅちゃん、大丈夫。」
桜がそっと優しく声をかけると、流羽奈は涙をぐっとこらえた。
「海翔兄ちゃんが当てた。」
「海翔が?」
桜が海翔の方に目をやると、海翔と目があった。