<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 割と新しそうに見えるマンション。

 桜と檀は仲良くそろって入る。

 郵便受けの向こうに、透明のドア。

 すぐ近くに、まるで電話のようなものが置いてある。
 受話器がないが。

 麗羅の部屋番号を入力する。

「もしもし。」

「冬谷です。」
「二人とも待ってたよ。」

 ピッ、ギュイーン~♪

「あっ、とも。」

 後ろから友篤が走ってきた。

 そのまま三人は麗羅の部屋に向かっていった。





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