<完> 冬桜よ、散りゆけ –諦めるべき恋なの?–
――さっきもあの二人のこと、バカって言ったし・・・。
最近、登校班どうなっているのか知らないけど・・・。
そういえば、桜がいなくなってからどうなったんだろう。――
ふと思い浮かぶ、班の子の顔。
まさか、班の子のほとんどを敵に回すとは思いもしなかった。
今残るのは、空しさだけ。
悲しみだけ。
怒りだけ。
海翔と美紫依さえいなければ・・・。
はっと我に返り、檀のことを思う。
檀は・・・。
登校班で何かあった。