<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 途中の三差路で、中学校と小学校へ方向が分かれる。

 上下ともに中学のジャージ。

 緑色で、胸に『冬谷』と白い文字で刺繍が打ってある。

 そんな桜が小学校の道を歩く。

 って、このままじゃ絶対浮く。


 でも大丈夫。

 公園についたら、まずトイレに入って着替える。

 ちゃんと制服を持っている。

 もちろん、忘れ物なし!

 気分爽快にいきたいところが、やっぱりどこか落ち着かない。

 あの二人がまた何かをやっていると思うと。

 
――あいつら、一体何者なの?――


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