<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 海翔に向かって投げた。

 球は海翔の背中に命中。

 海翔はそっと振り返る。

「ねぇ、桜。この班の女子対男子で雪合戦しない?」

 桜にしては意外な答えだった。

 どうせ、また投げられるっと思ったのだから。


「分かった。」

 断るわけにはいかなかった。

 断っても、また投げられるだけだっと思ったからだ。

 海翔は子どもだから。

「よぉ~し、じゃあ、こっからここまで男子で、こっち女子ね。」

 っとドッチボールのコートの線を引く要領で、海翔が足で線を引こうとした。が、うまく引けないから結を踏み潰して、線を引いた。


< 8 / 257 >

この作品をシェア

pagetop