<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 一年生の子が、一人遊具で遊んでいる。

 桜と同じ、同学年がいないのは寂しくないかななんて思っているが。

 公園見ているうちに、その子と目があいかける。

 慌てて桜は逃げる。

 逃げている間に、流羽奈や他の子が来た。


「美雪ちゃん鬼ね。」

 あの一年生の子は“美雪”っていうのか?

 とにかく、流羽奈たちが逃げている中、美雪が鬼。

 美雪はあまり運動神経がよくないのか。

 足が遅い。

 おまけに、捕まえようとしたら前のめりになって転びそうになった。

 他の子が支えたから、転ばずに済んだけどね。



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