<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 これまでより十分ほど早く集合し、ものすごい勢いで走る。

 しかも、集合時間が早まったことは檀に伝えていない。

 最初は美雪のペースに合わせたが、そのうち美雪を抜かすようになった。

 あんまりにも美雪が遅いから。

 こうして、時によっては檀、恭平、友篤の三人が追い付かないことがある。

 ここで、恭平と友篤が集合時間早まったことを知っているのに、なぜ遅れているのか。

 美紫依と海翔の作戦だ。


 恭平と友篤には、わざと遅れるように言って檀と一緒に来るように指示していたのだ。

 麗羅は海翔たちと行動する。

 こうして、檀へのいじめとなった。


 桜がこれを聞いた瞬間、倒れそうになったぐらい。

 恭平と友篤と麗羅がまさか敵だったとは。

 じゃあ、桜の時もそうだったのか。


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